2010年7月8日木曜日

マスコミが言えない少子化の本当の理由

TVや新聞で常に話題の少子化問題。

少子化が進めば、経済は衰退し、将来膨大な数の高齢者を支えることも難しくなる。

民主党は「子ども手当」なるバラマキで出生率を上げたいらしいが(まあこれは票を買うための方便だろが)そんな小手先の方法では解決は不可能だといえる。



また、移民をいれれば解決するという単純馬鹿も沢山いる。

それで解決を図ったフランスとドイツは国内が大いに荒れすさんだ。

フランスの移民による大暴動、ドイツの移民スラムの急増など、

膨れ上がる無職移民、財政を圧迫する社会保障費、急上昇する犯罪発生率など

問題がありすぎて、移民による少子化問題解決は論外といえる。





そもそもなぜ、日本が少子化を突き進んでいるのか?

それは、ズバリ女性の社会進出によるものだ。




経済発展が停滞している現在において、正規雇用の数は増えるどころか減少している。

グローバル競争に勝ち抜くために企業は工場を海外に移し、国内では非正規雇用の派遣社員を使っている。



生活の安定を(それなりに)保証する正規雇用。限られた数の正規雇用。


女性の社会進出が進むとは、女性の正規雇用就労が増えることを意味する。


それは同時に、男性の正規雇用就労が減ることを意味する。


これが少子化を創りだす大きな要因のひとつ。




そしてもうひとつは、日本人独特の価値観。これと上記の要因が混じり合うと、


「非婚化、晩婚化」が進む。


諸外国と違い、日本では女性が男性を養うという文化も価値観も存在せず、「男性は女性よりも収入が多くなければいけない」、「男性が一家を養うべき」

という非常に強い社会通念が未だに存在する。


となると、男性は正規雇用でなければいけないのだが、女性の社会進出で非正規雇用の男性が増えている。

諸外国では、男性の収入が不安定、または女性より稼ぎが少なくても結婚は問題ない。


結婚して共同生活し、二人の収入を足せば良いから。という考えなのだが、日本ではそうはいかない。


日本では、とにかく男性は正規雇用で安定した、女性より多い収入を求められるのだ。


シンプルに表現すると下記のようになる。


男性          女性     結婚
正規雇用      正規雇用    
正規雇用      非正規雇用   
非正規雇用    非正規雇用  ×
非正規雇用    正規雇用   ×

雇用状態から見た結婚には4パターンしかないのだが、そのうちの2パターンは成立しない。どちらも男性が非正規雇用の場合だ。
4パターンのうち半分が成立しないとなれば、非婚化が劇的に進むのは当然だ。


今現在、氷河期世代である30代の独身率はかなり高いのだが、男性の非正規雇用率も高い。

この世代はもう完全に詰んでいる状態で、救われることはない。

更に、民主党政府は女性の正規雇用のさらなる促進を計っており、20代も非婚化は進んでいくと思われる。


根本的な解決は下記の二つしか無い。

1.女性が男性を養うことが普通である社会に変える

または

2.将来的に専業主婦になることを希望する女性は男性の正規雇用を奪わないようにする。


新卒主義の日本において、限られた正規雇用の椅子を、将来早期に引退する専業主婦希望の女性が奪ってしまえば、あぶれた男性はどうなるのか。ここで将来成立はずであった1カップルが消滅するのである。


男性          女性     結婚

正規雇用      正規雇用    ◯
正規雇用      非正規雇用   ◯
非正規雇用    非正規雇用   ◯
非正規雇用    正規雇用     ◯


という社会にしなければ、非婚化はますます進み、少子化は止まらないであろう。


女性の社会進出は当然な流れである以上、少子化は止まらない。

少子化の流れを遅くするには、「女性が男性を養う」という考え方が普通の社会を実現しなければならないだろう。

2 件のコメント:

  1. 社会人になって結婚しようとおもっても、
    学生時代から恋人がいる場合はともかく、
    出会いがないから、結婚どころか彼女すらできないだろう。

    マスコミや当局が、美少女との出会いや恋愛のハードルを
    あげて、若者が結婚できにくい社会にしておいて、少子かも
    くそもないだろう。

    女子中高生や女子大生など10代の女性と出会って交際。
    将来的には結婚という人生設計を描いても、今の日本では
    女子校の教師でもしてなきゃ出会いなんか無い。

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  2.          おめでとう!!
    おまいら、サイレントテロリストの勝利は確定しました!
    最高のサイテロとは「子孫を残さないこと」であります。
    将来の消費者と納税者を意図的に残さないことで
    大打撃を与えることができます。
    既に氷河期世代をはじめ、貧乏人所管の働きにより
    人口減少確定値に入り、2070年以降にならなければ
    自然増になり得ないまでに至りました。

    現在は最後の祭り(東京五輪)の準備中でございます。
    この祭りの後は、国家としてのイベントは何もございません。
    毎年100万人以上が消える国、それが「未来」なのです。
    我々の子孫は「人々が次々と消える国」を生きることになるのです。
    近代史において、戦争や疫病そして飢餓等、大きな国難を受けたわけでもなく
    ここまで人口が減るのは自然界における「淘汰」になりえます。
    イラク戦争?シリア紛争?ふふん甘い甘い。
    我ら日本国は戦争犠牲者数すら凌駕する、最凶の武器
    「自然減」砲を毎年毎年くらっております。

    そして、子孫を残さない概念において「ある制度」がやり玉に
    上がることになるでしょう。
    「後から生まれるほど、損をする」という考えの根幹にある
    社会保障制度をどーにかせんとまず挽回できないでしょうな。

    そして、我が国は資源がない国です。しいて言えば「人間」こそが資源なのです。
    その人間を、同じ人間が勝手に優劣を決め、勝手に正規と非正規に分けたのです。
    ここまでくると愚かどころか国賊ですね。

    人的資源をないがしろに扱った結果、この国は滅ぶんですよ。

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